自然観察ハイキング 春日山原始林(平成25年11月16日) トミおじさん参加

 あおによし奈良は、みごとな秋晴れです。
 先ず国立奈良博物館にある茶室「八窓庵」の見学がありました。
 「大和の三茶室」といわれ通常は入れないところですが、リーダーK本さんの計らいで実現できた参加者への思わぬプレゼント。日本人の美意識を感じる貴重な建物をまじかに見せてもらって皆んな大喜び。
 今日の案内役、自然観察の先生は、奈良在住の環境カウンセラーN川氏(樹木のお医者さん樹木医もなさっておられる)で、この由緒ある美しい日本庭園の管理にもかかわっおられる方です。
 道すがら見る特別保護指定樹木の紹介や説明があり、面白いお話に好奇心も満たされます。
 春日山原始林は春日大社の神域で古来より狩猟や伐採が禁止された原生林。数百年を超えた檜や樫の大木、古樹、照葉樹林の美しい景観を見せてくれます。
 秋の木漏れ日のなかをゆっくり歩めばホットしたやすらぎの気持になります。
 N川先生のお話では最近、日本海側中心に発生した「カシノナガキクイムシ」が近畿一円にも広がり、この原始林も襲われて貴重なイチイ樫などの枯損「ナラ枯れ」が発生していると嘆かれる。みればビニールが包帯のように巻かれて痛々しい樹もありました。
 「被害を食い止めようと努力していますがなかなか根本的には難しい」・・・と樹木医さんとしての苦労話もありました。
 若草山の頂上から眺めれば、古代のすがた、万葉のころ、平城のころが遠く偲ばれます。
 「昔の人も同じ景色を眺めていたんだ」・・・と思いをはせ、すがすがしい秋空に、気持の好いハイキングになりました。
      
         <写真と文はトミおじさん>
   

   

              

  

    

               

      
             
            

         

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