アルペン芦山創立50周年記念
   
        マッターホルン登頂とスイスアルプストレッキング 2016/07/27~08/08日 その5 日程と記録 
                       (T本さん 記録)  

   
 全写真のスライドショウはこちら https://1drv.ms/f/s!Akjn5zwy0mRdjFo6_2ZOVJODoVkW
 
 上記のサイトからメンバーが撮った写真全部を見ることが出来ます。画面をクリックし拡大してスライドショーにしてご覧になると綺麗で迫力があります。
 

  ◆参加者
    会員 CL K村 SL T本    H本  O本 T田夫妻 (計6人)

  ◆行程概要
 7月27日(水) 関西空港→チューリヒ空港→グリンデルワルト
   28日(木) グリンデルワルト→ファウルホルン
   29日(金) ファウルホルン→グリンデルワルト
   30日(土) グリンデルワルト→ユングフラウヨッホ→メンリッヘン→グリンデルワルト
   31日(日) グリンデルワルト→ツェルマット
 8月1日(月)  ツェルマット→ロートホルン→ツェルマット
    2日(火) ツェルマット→ヘルンリ小屋ツェルマット→ヘルンリ小屋→シュバルツゼー
    3日(水) ヘルンリ小屋→マッターホルン→ツェルマット(K村)
          シュバルツゼー→スタッフェルアルプ→ツェルマット(その他メンバー)
   4日(木) ツェルマット→ゴルナグラート→ツェルマット
   5日(金) ツェルマット→シャモニ
   6日(土) シャモニ→エギュドミディ→シャモニ
   7日(日) シャモニ→ジュネーブ空港→関西空港へ
   8日(日) 関西空港着

◆記録
 ・7月27日(水)晴れ、現地曇のち雨 <関西空港→チューリヒ空港→グリンデルワルト>

 0800関西空港出発ロビーに集合。外貨両替(1CF:110円)の後、出国審査、保安検査を経てルフトハンザLH741(B747-400)にて0925フライト、フランクフルト空港に向かう。
フランクフルト空港1435着陸(時差7時間。日本時間2135)。EUへの入国審査後、ルフトハンザ1196(A300)に乗り換え、チューリヒ空港へ。1730チューリヒ空港着。
 現地日本人ガイドと合流しガイド運転の車でグリンデルワルトへ。2040グリンデルワルトのベルナーホフホテル入り。機内で昼食、夕食を取ったため、打ち合わせ後2130就寝。  日本時間は翌日0430であり、非常に疲れた。

・28日(木)曇時々晴 <グリンデルワルト→フィルスト→ファウルホルン>

 ベルナーホフホテルはグリンデルワルト(1034m)の駅前にあり、入口は狭く分かりにくいが、客室の窓からはアイガー北壁が目の前である。
 0700から朝食。トレッキングの人が多数の割に遅い気がするが、これが普通である。
 パン、チーズ、ヨーグルトの種類が豊富。温かいものはスクランブルドエッグとベーコン。パンはとてもおいしい。
 急いで準備して0744のバスでグロッセシャイデック(1962m)へ。緩やかな高原にカウベルが響く。突然ホルンのようなメロディを伴う大きな音がした。道路が狭く離合困難なため、バスの存在を知らせるためだという。牛や羊にも分かるだろう。
 グロッセシャイデック0822着。ヴェッターホルン(3692m)の前衛峰の巨大な岩壁が迫る。これを背にしてフィルスト(2165m)を目指していよいよトレッキングの始まりである。
 両側はお花畑。牛が草を食んでいる。1022フィルスト着。ここはグリンデルワルトからロープウエイがあり、レストランもある。時間が早いので、サンドイッチと飲み物を買って途中で食べることにする。
 1045発。バッハアルプゼー(2271m)という湖に1150着。昼食とする。フランスパンにハムとチーズ、ピクルスを挟んだサンドイッチだが、具の量は日本の数倍はある。とてもおいしい。1226までゆっくり休んで、今夜の宿泊先であるファウルホルン小屋に向かう。
 いくつかの避難小屋を過ぎてジグザグの登りを最後に1350着。ファウルホルン(2681m)の山頂にあり、天水の山小屋だ。しかし立派なレストランがある。夕食は豆のスープとビーフストラガノフ、マッシュポテト。2段の大部屋に各国の客が満室だ。われらは南側の一角を占める。2030就寝。夜は星が大きく、天の川も見えた。

・29日(金)晴 <ファウルホルン→シニゲプラッテ→ミューレン→シルトホルン→グリンデルワルト>

 「もうすぐ日の出」とH本さんが起こしてくれる。頂上にはたくさんの人が立ち、東を見ている。後方の高山に日が当たり始め、ほどなく太陽が見える。空は快晴、下は雲海。360度の展望である。
 0730からパンとチーズ、バター、ジャム、コーヒーの朝食。山小屋にしては大変遅いが、本格登山の小屋ではないからだろう。どちらに下っても易しい道を3時間ほどで交通機関に着く。
 0810出発。シニゲプラッテ(1967m)までの緩やかな下りだ。前日もそうだが、雄大な氷河地形が目の前に広がっている。約1万年前には膨大な氷が埋め尽くしていたことだろう。 1時間ほどでベルグハウスマンデレーネンという立派なレストラン。日本で言えば尾瀬ヶ原の各地の小屋といったところか。
 ここからは複数のルートがあり、一部登りはあるが尾根に近く、反対側の谷が望める道を選ぶ。
 ゴツゴツした尾根近くに登ると、ブリエンツ湖とトゥーン湖に挟まれたインターラーケンの町(570m)が見える。ほどなくシニゲプラッテの植物園に着く。これまでもお花畑が続いていたので植物園はパスして登山電車の駅に1225着。ラックレールがついた小さな電車である。発車時刻が迫っていたのと、ミューレンにも行く予定のため昼食は車内でサンドイッチ。
 1301に出た電車を一度乗り換えてラウターブリュンネン(795m)で1226に降り、1438にロープウエイへ。また電車に乗り換え、終点のミューレン(1638m)に1500に着いた。シルトホルン(2970m)までのロープウエイにも「ユングフラウトレベルパス」が使える、という話をガイドが聞いていため、ロープウエイ乗り場まで急ぎ足。
 乗り場に着いてみると別料金(60CF)と分かったが、せっかくここまで来たのだからと上ることに。1550山頂着。回転展望台があり、「007」の撮影に使われたことで知られる。映画では爆破されているが、実際はもちろん健在で、展望台周りの絶壁に鉄の網を張った歩道が作られている。手すりがありおまけにガスっていて高度感もない。残念ながら眺望はなく早々に下山。ミューレンまで下りると晴れており、アイガーやヴェッターホルンがよく見えた。
 ミューレンは高さ800mほどの絶壁の上にあり、パラグライダーの出発地になっている。この日も上昇気流に乗っていくつものパラグライダーが舞っていた。帰りはクライネシャイデック回りでアイガーを眺めながらグリンデルワルトへ2011着。その後、宿近くのHotelWolterのレストランで夕食を取った。長い一日であった。

・30日(土)快晴のち曇<グリンデルワルト→ユングフラウヨッホ→メンリッヘン→グリンデルワルト>
 
0630朝食、0717発の登山鉄道でクライネシャイデック(2061m)に0749着。ラックレールつきの列車に乗り換え、アイガー(3970m)の胎内へ。
 車中から終着のユングフラウヨッホ「スフィンクス」やユングフラウ(4158m)がよく見える。途中、アイガーの北壁、東壁のど真ん中に開いた「窓」から外を眺める。北壁側は切れ落ちた急傾斜とグリンデルワルトの町、東壁側は氷河が間近だ。1100ユングフラウヨッホ(3571m)。スフィンクスから展望した後、氷河に出てI居さんが登頂したメンヒ(3771m)への雪道を眺める。
 ガイドと2人、3人がアンザイレンして登っていく。1250クライネシャイデックに戻り1350まで展望レストランでゆっくりソーセージなどの昼食を取った。
 午後はメンリッヘンまで緩やかなハイキングである。高山植物が咲き、牛が草を食み、快晴のもとで行き交う人々は皆楽しげである。犬連れの人、家族連れが大変多い。各国語であいさつを交わしながらメンリッヘンに1500に着くころには空は曇った。
 長い長いゴンドラリフトでグルンド経由グリンデルワルトに戻り、1人で別に登山している会員I居さんと会い、1900から一緒に宿のレストランで大きな淡水魚のムニエル食べた。

・31日(日)曇りのち一時雨 <グリンデルワルト→アンデルマット→氷河特急→ツェルマット>
 ツェルマットへの移動の日である。0900ホテルをガイド運転の車で出発、ブリエンツ湖の北側の旧道を通ってグリムゼル峠、フルカ峠(2431m)を越える。雄大としか言いようのないU字谷の氷河地形である。ここでもハイキングのルートは整備されていて、歩く人達がいる。ポストバスでのアクセスも可能だ。
 1207アンデルマット着。鉄道に乗り換える。幸い1308の氷河特急の座席(2等展望車)が取れ、車中で優雅に昼食となった。グリンピースと麦が添えられた豚肉のクリーム煮である。ワインで乾杯。スイスの料理は全般に塩味が強い。パンはどこでもなかなかおいしい。
 1631ツェルマット(1605m)着。駅前のゴルナーグラートドルフホテルに入る。テラスからマッターホルンが望めるはずだが、あいにくの曇天。散歩に出ているとにわか雨で、濡れながら戻った。夕食はCOOPで買ったチーズやハムをつまみながらホテルの部屋で。2130就寝。

・8月1日(月)雨のち晴 <ツェルマット→ロートホルン→リッフェルアルプ→ゴルナグラート→ツェルマット>
 
0700朝食。このホテルは温かい料理はない。ジュース、ハム、チーズ、ヨーグルト、シリアル、バター、ジャム、パン、コーヒー。
 0810ホテル発、0820地下ケーブルカーでスネガ(2288m)、ロープウエイに乗り換え、ウンターロートホルン(3104m)へ0845着。まことに速い。しかし雨が降ってガスっており、何も見えない。1050まで頂上レストランでお茶を飲みながら天気待ち。
 ようやく周囲が見えて来たので合羽を着けて歩き始める。1208逆さマッターホルンの名所の一つスティリゼー(2537m)で昼食かたがた晴れるのを待った。
 上空はきれいに晴れているがマッターホルンの頂上付近だけは雲がどいてくれないので、「逆さ」はあきらめて1256出発。ムジゼー(2140m)、グリュンゼー(2300m)の池を巡って、樹林帯の中を歩き、1525リッフェルアルプ駅へ。登山鉄道で次の展望台ゴルナグラート(3112m)に向かった。
 展望台には1555着。モンテローザ山群やブライトホルン(4164m)、ゴルナー氷河が見事だ。ここでもマッターホルン頂上だけは雲が取れない。
 1638の登山鉄道でツェルマットに戻り、市内の古い造りの倉庫や農家を見物する。この日はスイスの建国記念日のお祭りで、通りには椅子が持ち出され、レストランは前にも店を出して人がどんどん繰り出してくる。大変な混雑である。
 夕食はホテルレストランを予約していたので、分厚い豚肉のステーキ。大変おいしかった。夜は近くの公園で盛大に花火が上がり、遅くまで音楽が聞こえて大騒ぎであった。

・2日(火)曇りのち晴<ツェルマット→クライネマッターホルン→シュバルツゼー→ヘルンリ小屋(K村)>
            <ツェルマット→クライネマッターホルン→シュバルツゼー→ヘルンリ小屋→シュバルツゼー(ほかのメンバー)>
 
0700朝食。ロープウエイを乗り継いでクライネマッターホルン(マッターホルングレイシャーパラダイス・3883m)へ1005。マッターホルンに似た鋭い岩峰で、マッターホルンの南東側にあり、南壁を見ることができる。
 立派な駅施設があり、南側は夏スキーができる。東側はブライトホルン(4164m)が目の前だ。1030岩峰に別れを告げ、中間駅を経てゴンドラでシュバルツゼー(2588m)へ1042着。マッターホルンの中腹にあるヘルンリ小屋(3260m)まで登る。上り道は息が切れる。ゆっくりを心がけて1303着。
 K村さんはここに宿泊し、明早朝の出発に備える。2段ベッドの6人部屋だ。部屋が決まり一緒に昼食。ラクレットやパスタなど。
 K村さんの健闘を祈って1435ほかのメンバーは下山。麓のシュバルツゼーのホテルで宿泊する。改装したばかりでとてもきれいでシャワーもある。スープから始まる夕食を取る。空は徐々に晴れる様子だ。ツェルマットの夜景が美しい。


・3日(水)快晴 <シュバルツゼー→クライネマッターホルン→シュバルツゼー→スタッフェルアルプ→フーリ→ツェルマット→スネガ→ロートホルン→ツェルマット>
         <ヘルンリ小屋→マッターホルン→ツェルマット(K村)>
 
すっきり晴れてマッターホルン(4478m)は目の前に屹立している。見れば見るほど鋭い岩峰である。肉眼ではスケール感が分かりにくいが、双眼鏡で上方のソルベイ小屋を見つけると山の大きさが実感できる。
 朝食前に近くの池まで散歩。レストランに掛かっていた油絵の教会が水面に写って美しい。ろうそくを献げて小さな堂を出る。0730朝食。ハム、チーズ、ジュース、ジャム、バター、シリアル、ヨーグルト、パン。
 昨日のクライネマッターホルンまで再度行き、快晴のマッターホルンや、遠くモンブラン山群を見てシュバルツゼーに戻り、0948からフーリ(1867m)を目指してスタッフェルアルプのハイキング開始。
 マッターホルンの北壁を常に見ながら下る道だ。1147フーリ着。ツェルマットに1200着いて、時間もあるのでスネガ(2288m)の展望レストランで昼食をとることにし、地下ケーブルへ。600mほどを6分あまりで駆け上る。ここでもマッターホルンを見ながらゆっくり食事。
 すぐ下のライゼーという池を見に行く。遊園地のような設備で、子ども連れが遊んでいる。驚いたことに泳いでいる人がいる。快晴とはいえ標高は2177mもあるのに。欧州の人々は全般に薄着である。半袖、半ズボンも珍しくない。
 この後、1日に雨とガスで展望できなかったウンターロートホルン(3104m)へ。今回は快晴のもとで眺望をほしいままにし、1555ツェルマットに戻った。K村さんは既にホテルに帰着していた。夕食は一緒にホテルの部屋で買ってきたハムやチーズ、パン、ワイン。

<K村さんのマッターホルン登頂を目指す報告>
 
0420ヘルンリ小屋を一斉に出発。0850マッターホルン頂上直下の岩場着。上り組と頂上からの下り組で渋滞。「時間切れ」を告げられる。1006ソルベイ小屋、1230ヘルンリ小屋帰着。約8時間の行動だった。シュバルツゼーを経てツェルマットのホテルには15時すぎ戻った。
 K村さんによると、岩場は難しいところで3級~4級で特に困難ではない。連続する上りと下り。下り(クライミングダウン)は「前向き」を求められ、慣れた後ろ向きが速く、楽なところでも「前向き」を要求される。上り下りともガイドとコンティニュアス(同時登攀)で、上りはガイドが上または下。下りはガイドが上。
 懸垂下降は、設置してある鉄棒にロープを3回ほど巻き付け、ガイドが端を持って下りをコントロールする極めて簡単な方法。ともかく肝心なのはスピード。アルパインクライミングでは長い上り下りをこなせる体力がぜひ必要だ。
 順番を付ければ①体力→②気力→③技術、といえる。挑戦する気持ちを持ってほしい。


・4日(木) 快晴<ツェルマット→ゴルナグラート→ツェルマット>
 
快晴の朝だ。マッターホルン頂上が朝日に映えている。0700いつもの朝食。0800登山電車で1日と同じくゴルナグラートに向かう。終点の手前、ローテンボーデン(2815m)で降り、リフェルゼー(2757m)の池に写る「逆さマッターホルン」を眺めるためだ。池の面は鏡のように美しい。おまけにほとんど誰もいない!
 駅に戻って0921ゴルナグラート(3112m)着。輝くようなブライトホルン(4164m)、ゴルナー氷河、そしてマッターホルンのまさに「晴れ姿」である。ハイキングで下りしな、再度リフェルゼーに立ち寄る。三つの池があり、上の池から順に回る。一番大きい中の池以外は空いており、1150下の池でパンとチーズで昼食。スーパーマーケットで買ったパンはとてもおいしい。
 1218出発し、一つ下のリッフェルベルグ(2582m)から乗車、1257ツェルマットへ。天気が素晴らしいのでもう一度ロートホルンから眺望を楽しもうと、地下ケーブル、ロープウエイを乗り継いでウンターロートホルン(3104m)の頂上へ1420。1505まで景色を堪能して1600ツェルマットに戻った。
 この日の夕食はレストラン。T本は食べ過ぎで胃の調子悪く、食事は取らずホテルで休んだ。・・・※夕食はどんなだったでしょうか。

・5日(金)雨のち曇のち雨 <ツェルマット→シャモニ>
 
シャモニへの移動日である。0700朝食。0845ホテルに電動タクシーが迎えに来てくれる。ツェルマットの町は電動車しか走れないため、いろんな車はみな電動である。タクシーももちろんで、音が静かなため後方に来ても分からず、びっくりすることがしばしばであった。
 小さく見えるが運転手と客7人が乗れ、荷物室も大きい。駅で普通のタクシーに乗り換え、テーシュからはガイドの車で、ローマ時代の競技場遺跡などを見学しながらシャモニに向かう。1022スイス・フランス国境を通過。車は徐行するのみでゲートには誰もいない。
 雨模様だがシャモニでまずハイキングを、と雨具を着け、ロープウエーとチェアリフトを乗り継いでインデックス(2396m)へ。そこからラックブラン(2352m)という山中の湖に向かう。わずかに雪が残り、岩が露出した道を上ったり下りたりしながら1247に到着。レストランがあり軽く昼食。
 1315に出発し、氷河が解けた水で白い湖を見て、下り道を途中駅のラフレジェール(1894m)へ。雨は止んだがあいにくガスがかかり、見晴しは今ひとつだった。
 大きな滝が掛かっている。ここシャモニも水は豊富で、スイスと同じく水道の蛇口から直接飲むことができる。日本よりずっとおいしい。
 中間駅のラフレジェールに1543着。1600には駐車場に戻り、シャモニの市街を西に突っ切ってガイドの経営する宿、シャレー・ジャポニヤールに1615着いた。
 夕食までの間、シャモニ市街をぶらつく。グリンデルワルトやツェルマットと同じくスポーツ店、路上に張り出したレストランは極めて多い。それに加え、肉屋、チーズ屋、お菓子屋なども目に付く。
 教会には有名な山登りとスキーのステンドグラスがはまっている。夕立に遭い、路上のレストランへ。ハムとチーズをつまんでワインを飲みながら雨宿りである。
 夕食はガイドお手製のたっぷり野菜サラダ、ポルチーニ入り特製チーズフォンデュ、ラクレット(ゆでジャガイモに溶かしたチーズを掛けた料理)。さらにチーズ入りオムレツも出て、チーズを堪能した。

6日(土)快晴 <シャモニ→エギュドミディ→エルブロンネ→シャモニ>
 0700から朝食。サラダ、オムレツ、ソーセージ、チーズ、ヨーグルト、ジャム、蜂蜜、ジュース、コーヒー、パン。
 雨の翌日は大混雑といい、0750大急ぎでエギュ・ド・ミディ行きのロープウエイ駅へ。既に混んでいたが0900ごろに乗ることができ、0923エギュ・ド・ミディ(3842m)着。よくも針先のような山頂にこんな大がかりな施設を造ったものである。
 見渡すかぎりモンブラン(4810m)山群や針峰群が周りを取り巻いて輝いている。ここの見学は後回しにしさらにゴンドラに乗ってイタリア側のエルブロンネルまで行くことにした。
 氷河の上を渡ってエルブロンネルに着くと、マイクで大声のイタリア語が聞こえる。どうやらイタリア側の麓の村からランニングで登山競走の最中らしい。ほどなくトップ選手がゴール。続いて2、3位が到着して表彰式が行われた。参加賞を並べてあるのを見ると、200人以上は走っているらしい。その間にも選手たちは次々にゴールしてくる。われらも日本語で声援を送る。
 戻りしな、モンブランや針峰に取り付くクライマーの姿がよく見えた。雪の上にトレースもはっきり見える。風も弱く、クライマーにも絶好の天気であろう。帰りのロープウエイの予約時刻が近づき、慌ただしく写真を撮って1235シャモニに下山した。
 次は別のゴンドラとリフトに乗ってバルムのコル(2191m)に。フランスとスイスの国境で、標石が立つ。この日はフランスからイタリアに行き、スイスにも行ったことになる。リフトにはマウンテンバイクのキャリアが付いていて、走り下ってはリフトで上る遊びを繰り返している。ロバの背に揺られて下る人もいる。楽しみ方はまことに多様だ。1310から30分ばかりいて、1450いったんシャモニに下る。
 さらに別のロープウエイでアルジャンチエール氷河が間近に見えるグランモンテ(3275m)へ。ヴェルト(4121m)、シャルドネ(3824m)、アルジャンチエール(3900m)、ドリュ(3754m)などの針峰が迫力満点である。カールの奧には3国国境の山モンドラン(3823m)がそびえる。
 1635シャモニに戻ったかと思うと、次はモンタンベール登山鉄道へ。20世紀初めに完成した、メールドグラス氷河まで登れる歴史ある鉄道だ。クラシックな2両編成の電車がゆっくり上り1730モンタンベール駅(1913m)に着く。ここにもクラシックなホテルがある。残念ながら氷河は後退し、駅近くでは表面が石や砂で覆われて迫力に欠ける。1815シャモニへ。隣接する国鉄シャモニ駅を見て、近くのレストランで夕食。牛肉のステーキやシーフードのクリーム煮、シチュー、川魚のフリットなど思い思いに注文した。コースで取ったのは3人。これに付いてきたデザートがすごかった。あきれるばかりのボリュームで、6人がかりでやっとこさ片付けた。・・・※この日の昼食はどうしたのでしたか。覚えている方はお知らせを。


・7日(日) <シャモニ→ジュネーブ空港→関西空港へ>快晴
 
帰国の日である。0700朝食。0745宿発。一路ジュネーブ空港へ。ガイドはジュネーブの国際機関を車の中から案内してくれる。空港には09時すぎに着いたが、団体客が多いのか、チェックインが大混雑。出国手続きはわりあいスムーズで、フランクフルトまでのボーイング737は少し遅れて1115フライト。乗り換えた満席のボーイング747は1405に飛んだ。

・8日(日)快晴 <関西空港着>
 
0735着陸。関西空港の荷物受け取り場で解散。  (T本さん 記)           home

                                               




            

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