ツレモテイコラ熊野ツアー(平成28年8月20日~21日)

  アルペン芦山会員Sさん(熊野の語り部です)の主宰で行われている熊野の山旅はもう10年近く続き、毎年 「ツレモテイコラ熊野ツアー」 でおなじみになっています。
  今回は熊野歩きと熊野のグルメ体験が目的です。参加者は会員6名と一般参加者11名、計17名でした。 (写真の下段に記録があります)
        

 参加者T本さんからメールで感想が届きました。
 「果無山脈」なんと想像をかき立てられる名前でしょう。山々が重畳とした紀州の風景が目に浮かびます。
 8月20~21日、熊野街道を初めて歩きました。中辺路、小辺路、果無。宇江敏勝さんの著作に何度となく出てきて、あこがれていた場所でした。
 天皇や上皇もたどったであろう山道、ついこの前まで筏を流していた熊野川、備長炭を焼いた炭焼き窯、天然の鮎。いずれも直に目にし、口にして満足でした。
 紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産に登録されたのが2004年。既に14年前です。整備が進み、とても歩きよいのに驚きました。実はもっと困難な道を漠然と想像していたのです。
 先日、スイスアルプストレッキングから帰ったばかりです。僕の印象では、道標などは同等ですね。アルプスの氷河地形の雄大さ、アクセスの良さ、設備の立派さなどは、観光立国スイスにかなわないものの、安くておいしい日本の料理と宿、生活や修行と結びついた山のあり方などに熊野の良さを感じました。昔の人のようにまた歩いてみたいと思います。
 同行のみなさん、すべて準備くださったSさん、ありがとうございました。(T本さん記)


     <写真はT本さんとSさんより> 
                       
  
    
          
                   
  
     
<日程・記録>

  
8月20(土)

    7:50  大阪駅高速バスターミナルを11名で出発、途中数か所で残りの参加者6名が合流。
    14:20 発心門王子から熊野古道を散策開始。途中伏拝王子を過ぎたあたりで、1名の足が故障し、2名が付き添って伏拝王子に引き返し、宿の立石さんに迎えに来てもらう。
   18:15 歩行組は18時過ぎに本宮大社に到着し、立石さんのお迎えを依頼。
   19:10 夕食 (3種先付け、アワビステーキ、レンコン饅頭、アマゴ南蛮漬け、天然鮎の塩焼き、ザルうどん、マグロ、タイのお刺身、小鮎とオクラのてんぷら、梨、マスカット、
         温室ミカン、その他)

  8月21日(日)

    6:15  全員で朝食
    7:10  やまびこ会のお弁当を配布し、果無越えをする10名と大日越えをする2名の合計12名、2代の車で出発。残り5名は立石さんの送りで日足に行き、新宮までの川
          に乗船。

    7:45  大日越えの歩行後、湯峰温泉を楽しみ一足早く帰阪する一般二人に見送られ、果無越え開始。
    8:30  天水田で小休止。
    9:15  観音堂でトイレ休憩、おいしい山の水もあり、参加者で僧籍のある辻内さんの般若心経の読経が山に響いた。(25分)
    10:20 霧の立ち込める幻想的な果無峠で休憩(10分)、長い下りが始まる。
    11:40 30丁石付近で昼食(30分)
    13:35 屋木尾到着。 バスの到着まで時間があるので、7人は道の駅奥熊野まで歩く(所要時間:20分)、残った3人は14:13分のバスで道の駅奥熊野に到着。
          ビール、ソフトクリーム、ショッピングを楽しむ。

    15:03 道の駅奥熊野を龍神バスで出発。
    17:20 紀伊田辺駅到着。
    18:10 10分遅れの高速バスで紀伊田辺出発、途中渋滞のため難波には45分遅れの21:40分到着し、ツアーを終了した。

  果無越えを歩かれない方が6名、名古屋、東京からご参加の方もおられ、それぞれのご希望も異なっていましたが、それなりに旅程を組み、熊野古道を楽しんでいただけたことは
  よかったと思います。 
 (Sさん記  略)
                       
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