“堂満ルンゼ” <春山登山のための事前訓練登山> (平成29年2月12日)

 アルペン芦山の訓練登山です。参加者は9名。サブリーダーI田さんからの便りです。

 数日前から、今冬最大級の寒波が南下し西日本でも日本海側を中心に大雪との予報が出ていた。
 当日の天候はさほど悪くはなかったが、雪がかなり深く気温も厳冬期にしては高めで万が一雪崩の心配もあったので、堂満岳山頂は目指さず、ルンゼ途中で雪山訓練を行うこととし、事故怪我なく全員無事に下山した。

 春山(立山3山)を念頭において、堅く締まった急斜面でのアイゼンワーク訓練などを目標にしていたが、ルンゼ内はここ数日の新雪が腰丈ほどもあり、実質的なアイゼンのトレーニングには適さない。
 風は強くはなく、また気温もそれ程低くはなかったので汗をかきやすく湿雪による着衣の濡れもあって不快かつ行動もしにくい。
 時間的な制約もあるため、ルンゼを三分の一ほど登ったあたり(滝の少し上、勿論滝は雪で埋まって全く見えない)の急斜面で前進を中止。
 そこで固定ロープの設置とそれを使っての登降やトラバースの訓練を行う。横の枝沢では極小規模ながら雪崩も発生。あまり気持ちが良くない。入山前から種々リスクを想定し、現場を見て早めに計画を修正したのは正解だった。
 

 前2回の雪山入門(赤坂山、岩籠山)は穏やかな天候に恵まれ、雪山の楽しさを十分に味わう事が出来た山行だったが、今回の堂満ルンゼはルートの難易度が高く、また(運よく?)気象条件も適度に悪かった。動きを止めると汗冷でゾクゾクしてくる寒さ、体が半分埋まる程の雪の中を泳ぐように進む辛さ(一種の快感?)、不安定な雪の急斜面で何をするにしても手袋を付けたままと云うもどかしさ等々… 本格的な冬山の厳しさの一端を体験する事ができた山行であったと思う。       
                                                                                  (略 I田さん記)
   参加者よりは
 ◆ 
頂上へ行けなかったのは残念でしたが今日も楽しい山行でした!
 自分自身いろいろな面で課題が確認できた山行でした。・・・            

      <写真はU田さんより  動画はこちらより

       
                     
        
                                      home

                       

inserted by FC2 system