東北 大朝日岳(平成29年8月23日~26日)

 アルペン芦山の例会夏山のひとつです。メンバーは会員4名、リーダーT田さんよりの便りです。

 東北の百名山である大朝日岳は通常は山中1泊で登る山であるが、朝日鉱泉から中ツル尾根を登ると往復11時間で日帰り登山が可能。
 これに挑戦することが今回のテーマ。
 登頂後は近くの月山(ロープウエーが使える)、や鳥海山も登ろうということで計画をたてた。
 今年の夏はどうも天候が安定しないが、なんとか持ちそうなので823日早朝に車で出発。朝日鉱泉には16時ごろに到着した。

 翌日24日、午後3時ごろから雨になるとの予報で、小屋の主人も早めに出た方がよいとのアドバイス。4時半に出発した。
 約2時間、朝日川に沿った道を歩き、二俣から中ツル尾根に取り付く。急登の連続だが、おかげで高度は稼げる。
 宿を出たときから雨は降ったり止んだりで眺望は利かない。ガスの中で川を挟んだ小朝日岳が良く見える。
 ほぼ予定時間の11時に頂上着。何も見えないし、風もあるので、少し下った這松の陰で昼食。
 いよいよ下りにかかると、このころから凄まじい豪雨となった。風もきつくなり森林限界までは足元にも注意がいる。時々見える小朝日岳の側壁には数百mの滝がいたるところに懸かる。

 この調子では朝日川沿いの道が気になるので、急いで下る。二俣に降りたのは2時半。
 天気さえよければ4時か4時半には戻れるが、川はすさまじい濁流が渦巻き、これから先の状況が読めない。吊橋は順調に渡れるが、2ヶ所ほど本流の河原を歩く所があり、まずは此処がポイント。ヘツリができるギリギリの水位であり、まず1ヶ所目は通過。
 2ヶ所目に来たところで、宿の主人が心配して迎えに来てくれたのと出会う。宿泊者が我々だけだったのと、われわれの歩行時間がコースタイム通りだったので、喜んでくれた。
 この場所は本流の端を膝くらいの深さでトラバース。濁流で水深が判らないのですり足で進む。ここを通過すると後は水流より高い場所の道なので安心。
 次の関門は右岸から流れ込む沢の横断が2ヶ所ある所で、往路は飛び石伝いに簡単に進めたが、たどり着いてみると、唖然とするくらいの激流。宿の主人が来たときよりもさらに増水していた。
 小雨になれば30分ほどで減水するとのことだが、すでに東北一帯には大雨警報が出ているとのことで、相談しているあいだにも増水していくので、太ももくらいまで水に入るところもあるが、宿の主人の力を借りて強硬突破。2ヶ所目は水量が少ないので簡単に突破できた。
 後は道を下るだけなので、宿の主人は先に走り下る。ほとほと疲れたがゆっくり歩き、1745分暗くなる前に無事到着。
 びしょ濡れの雨具や衣類を干して、温泉に入り人心地つく。
 花火で有名な秋田県の雄物川は堤防決壊なども起こっているらしく、明日の月山は中止と決める。


             <写真もT田さんより>
     
      8月24日 大朝日岳
   
              
     

       追加・以下6枚はI居さんより>
  
    
               


     8月25日 酒田・象潟観光 

 起きてみるとまだ雨は降り続いている。
 宿の主人は、林道が土砂崩れで通れなくなる可能性もあるから、早めに出た方が良いとのアドバイス。出発の8時半ころには雨が上がった。
 いずれにしても山は十分堪能したので、以降の計画は全て中止。酒田や秋田県の象潟を見学して象潟で一泊。夕方には晴れて、鳥海山や日本海の夕日が素晴らしい。

 267時に宿を出て夕方帰宅した。
  
 

     
 
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