残雪期の槍ヶ岳 <その1>(平成30年4月27日~30日)
アルペン芦山の春山例会です。 メンバーは会員11名。リーダーT田さんからの便りです。
年初から行ってきた雪山訓練の最後の目標の残雪期の槍ヶ岳である。昨年同時期に実施した立山三山と奥大日岳に比べると体力、技術ともワンランク高くなっている。
4月27日夜行バスで大阪を出発、28日の早朝に松本に到着した。電車、バスを乗り継いで上高地に到着。
快晴で新緑の唐松林と水量の豊かな梓川、そして雪の穂高。何度来ても、この時期の上高地はすばらしい。
徳沢、横尾を経て槍沢ロッジに宿泊。雪は横尾の先から出ていた。
翌29日は4時起床、5時出発。ここからは完全な雪道で槍ヶ岳山荘までは槍沢の標高差1200mをひたすら登る。
天候は素晴らしい快晴であるが、日が当たり出すと、雪面からの照り返しもあり暑い。ゆっくり呼吸を整えて登り予定より少し早く10:50に槍ヶ岳山荘に到着。
昼食を食べ、アイゼンを締め直し、簡易ハーネス、ヘルメットをつける。
ここから槍の穂先の登攀が始まる。標高差は120mであるが鎖と梯子が連続する。今年は雪が少なく岩場の部分が多いが、窪んだ部分や日影は氷化した雪面になっている。
慎重に一歩一歩登り12時20分頂上に到着。
遮るもののない360度の大パノラマで遠く白山や御嶽も見える。
下りは登り以上に注意が必要。通常の下りルートは雪が氷化しており、下る人がいないようだったが、登り/下りの渋滞を避けるため、ロープを固定して下った。
再び槍ヶ岳山荘で大休止。槍沢の下りは真昼の日差しで緩んだ雪の上を豪快にシリセードで下った。
小屋には予定通り15:50に到着。夕食後、消燈まで反省会。窓の外を見ると素晴らしい満月である。
30日。今日は出発6時。新村橋を渡り梓川右岸道を通って明神へ出る。ここから上高地まではもう都会の雰囲気。バス、電車、特急を順調に乗り継いで帰宅した。
素晴らしい天気とメンバーに恵まれ楽しい雪山であった。本格的な雪山が初めての人も2名いたが、全員が楽しく登ることが出来たのは年明けからの系統的な訓練の成果だと思う。来年の計画が楽しみである。 (T田さん記(略)) (詳細な記録、山行報告は 「会報アルペン芦山」 次月号に掲載されます)
<写真はメンバーのM井さんとT田さんから>
M井さんのカメラロールはこちらから。動画(▷印をクリック)もあります。 https://1drv.ms/a/s!Ap19RzMqpoIohzeM8bxSP4mZWxuJ
以下はM井さんのカメラロールから抜粋した写真です
<以下の写真はT田さんから>
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